3000円ほどで手に入るUSBワンセグチューナーを使って、iPhoneへのワンセグ・ライブストリーミングやワンセグレコーダーを作ってみたのでご紹介します。
Linuxでは世界の様々な方式に対応したTVチューナー、ビレオレコーダ、ビデオカメラを扱うためのインタフェースとして「Video4Linux」(V4L)を標準で採用しています。
V4Lは「Linux TV Project」というコミュニティーにより開発がすすめられており、色々なTV関連デバイスへの対応がここで進められています。
既に、日本の地デジに対応した様々なデバイスへの対応もすすめられていて、そのなかには、日本ではまだあまり手を付けられていないSiano社のチップを使ったCVOC-E121向けのドライバも公開されています。
このCVOC-E121ドライバはもともとブラジルの放送用に書かれたようですが、日本の放送でもそのまま動くようです。 今回は、カーネルドライバのインストールからアプリの設定まで順をおってご紹介します。
説明する作業ではハードディスクの中身は消えますので必ずバックアップを取っておいてください。あと、インストールに失敗したとしてもOSを自分でインストールして回復できるスキルのない方はやめておいたほうが良いです。 (本稿の作業の結果生じたいかなる損害についても当方は責任を負いません。あくまでも読者のリスクで行ってください。)
・Linux TV Wiki –CVOC-E121
・日経Linux 2010年10月号 – カーネル標準ドライバを使う
・Linux鯖
日経Linuxの記事を前提にUbuntuで。自作AT機にインストールしました。Ubuntuが動けば何でもいいと思います。うちの場合はUbuntu Japanese TeamのサイトからダウンロードしたUbuntu 10.10 Desktop 日本語 Remix CD (x86用)でインストールしました。
・CVOC-E121
Siano社のチップを搭載したUSBワンセグチューナーです。私は香港の通販で買ったのですが、そこでは既に販売中止になっていました。Sianoのチップでワンセグ専用のものであれば動くかもしれません。後述のlsusbでデバイス情報を見ながら同じデバイスかどうか確認してやってみてください。
・ネットワーク環境
放送データを受信できるようになった後に、データの取り出しやストリーミングにあれば便利です。