乾電池について

乾電池は、保存期間が長かったり、気温が低下したりすると取り出せる電力量が減少します。(リチウム一次乾電池については性質が異なりますので下記参照。)

電池のサイズ

電池を使用する機器はできるだけ単三仕様で統一するのがオススメ。

  • 電池サイズは統一しておかないと、予備電池が増え非効率。機器間での使いまわしにも難が。
  • 単一、単二は単三、単四と比べると製造量・流通量が格段に少ないため、有事の際にすぐ店頭から消える。
  • 単一、単二は使っている機器も少ないため、ランニングストックが難しい。
  • 単三は家中探せば色々な機器から取り出せる。リモコンなどは単四も多いがスペーサーで対応。
  • 最近のLEDライトやラジオは単三でも十分なランタイムがあり、大きな電池を使わなくとも必要十分な性能を確保できる。

電池サイズアダプター

電池を中に入れることでサイズを変換するアダプターが市販されている。
各サイズがあり、推奨されないが複数を組み合わせて使用することも可。
TVのリモコンから単四を抜いて単三ラジオで使用するとか、単一、単二の補給が効かないときに、比較的入手しやすい単三電池で代用するとか、機器に合わせて用意しておくとつぶしが効く。
当然ながら単三機器に単二を装填するような変換は不可。
また、外寸を合わせるだけなので、使用する電池相応のランタイムとなるが、内部に複数本を装着することで対処するタイプもある。

製品が手に入らない場合は、簡単な工作で電池サイズを調整して使用する方法もある。
https://docs.google.com/document/d/1lWyNuxGRt9O6Svn_JVhptDKfLw2jUmjg4kotcL9cJbI/edit?hl=ja&pli=1#



アルカリ乾電池

  • パナソニックのエボルタ(充電池じゃ無い方)は使用推奨期限が10年。
市場に投入されて間が無いので実績はないが、他のアルカリ電池の2~5年と比べると格段に長い保存可能期間を誇る。単1単2はリチウム乾電池が存在しないため特に有用。
価格も単三1本¥100程度で飛びぬけて高いことはない。
  • 最近はかなり改善されているが、液漏れを起こすと強いアルカリで機器を損傷させる可能性大。空のまま入れっぱなしにしないように。

リチウム乾電池


エナジャイザー製の単三、単四リチウム電池をシックが輸入販売している。
デジカメなどで使われるリチウムイオン、リチウムイオンポリマー電池とは別物で、1.5Vの乾電池互換。
15年保存が可能で液漏れがまず無いため、懐中電灯などに装填したまま保管するのに最適であるが、初期電圧など注意を要する部分がある。

  • 自己放電が少なく、推奨使用期限15年。
  • アルカリ電池の最大7倍長持ち大容量。(デジカメに使った場合)
  • 重さはアルカリ電池の2/3。
  • 低温下でも性能低下が少ない。(-40~60℃まで使用可)
  • 液漏れリスクが低い。
など、高性能で災害用備蓄に適しているが、欠点もあり、
  • 高価(4本で¥1400程度)
  • 初期電圧が高いため使用NGな機器がある。
 (メーカーが使用可否を明記してないことが多いため、使ってみないと分からないことが多い。)


水電池(NoPoPo)

水を入れると起電力を生む防災用電池。
水を入れるまで化学反応が進行せず、20年の長期保存可能だが、取り出せる電流が小さいのが欠点。
基本的には、専用のラジオやLEDライトなど、低電流な機器に使用するものらしい。
ASCII.jpが実際に使ってレビューしてるんで、それを見て判断を。


充電について

  • 一次電池(いわゆる使い捨て)の充電
  テスト環境
   単1から単4まで300本以上400本未満
   完全に使い切ってからと少々残っている状態

  結果
   1割 充電途中に液漏れ、充電電圧上がらず
   1割 充電して数分から10分以内に電圧が低下して使えず
   8割 暑い日に一気に液漏れ
   条件をいろいろ変えたがまともに使えたのは1本もなかった

  (ラジオの電池端子に外部電池ケースを付けて液漏れ対策をしていた)

  一次電池は充電出来ないと考えて良い

  • 充電電池
専用充電機器を使う場合は使用方法にそって使えば特に考える必要はないのですが、専用充電機器以外でも充電は可能です。

 鉛バッテリ12V系
  充電電圧約14V、充電完了は約12.5V
 鉛バッテリ6V系
  充電電圧約7V、充電完了は約6.2V
 カーバッテリ12V系
  充電電圧約16V、充電完了は約14V
 ニッケル水素1.2V系、ニッカド1.2V系
  充電電圧約1.5V、充電完了は約1.4V

  充電電流の最大は個体によって違う。超えないように。
  充電電流は制限の無い特殊な(ライフラインバッテリーなど)を
  除いて上限は2A以下を目安にして下さい。

  充電電池の直列・並列の接続は無制御では
  なるべく避けて下さい。
  特に容量の大きい物ほど破損の可能性が大きいです。
  1つずつの充放電のバラつきが大きくなっていき
  使えないことは無いですが寿命が縮まります。

 リチュウムイオン、リチュウムポリマー
  専用充電器を使って下さい。
  最大充電電圧と放電下限電圧で危険領域に近くなります。
  機器が直流5VのACアダプタを接続するポータブルタイプなどは
  機器の内部に充電コントロールチップICが入っています。
  電圧と電流に注意して充電して下さい。
(参考まで)
  4.20V1Aで充電して充電完了は約4.2Vです。
  リチュウムイオン、リチュウムポリマーは◯◯mAhの表示があったら
  ◯◯mAまでの急速充電が出来ます
  2本1組になっている7.4Vなどは充電電圧は倍です。

 リン酸鉄リチウム
  充電電圧約4V、充電完了約3.3V

大容量の充電電池を用意して必要の間じゅう電池交換無しでラジオ、ランタンを運用してしまうのもひとつの手です。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年03月01日 17:56